作業療法の“作業”とは?

作業療法では、食事や入浴等の日常生活動作、上肢機能や指先の巧緻性、精神・認知機能に対するリハビリを行なっており、その手段として、様々な“作業活動”を提供しています。

作業活動には様々な効果があるため、患者様の状態をしっかり把握し、症状や目的に合わせて作業活動や難易度を選択します。

 

写真の作品は、作業療法の時間に患者様と折り紙で作った朝顔とひまわりの花です。

紙を折る作業では指先の感覚や細かい動きが必要になり、巧緻性の向上に繫がります。また指先と同時に形を考えたり手順を覚えることも必要なため、脳の活性化にも繫がります。

ひまわりの場合、花びらを8つ作った後輪になるようにのりで貼る作業がありますが、完成した形を想像しながら、のりをつける位置はどこが良いのかを考えて進めます。折るだけで完成するもの、さらにそこから別の作業が必要なもの、というように難易度も変わるため、その方の機能に合わせて作るものも変更しています。

これらの工程を終え一つの作品を完成させることで、自分で作ったという達成感を味わうことで“気持ちが元気”になれ、病状やADLの回復に繫がります。