認知症マフをご存知でしょうか

「マフ」はもともと、両手を入れる筒状の防寒具です。そのマフを手触りの良い毛糸やフェルトで作り、外側と内側にはアップリケやリボン、ボタンなどが付けられたものが認知症マフです。

 

 

なぜ、防寒具用マフを認知症の人に使用するようになったかというと認知症になると手元が落ち着かず不安になる人が多いといい、マフに手を入れてアップリケなどに触れることで気持ちが落ち着く効果があるとされるからだそうです。

 

 

昨年、2月に丹波篠山市主催の「認知症マフの講習会」があったそうですが、残念ながら西紀デイサービスセンターの職員は講習会に参加することはできなかったのですが、この講習会の参加者が作られた認知症マフをご好意で譲っていただきました。

 

 

実際どんなものかというと、今回、譲っていただいたものは、外側が赤いものとグリーンのものとの2種類で色合いのはっきりした布でできています。

一つ目の赤い外側のものは、外側が見た目も可愛らしく、ぬいぐるみのような素材のウサギや、和小物のような上品なサルぼぼ、リボン、ハート形のファーなどが付いています。

筒状の中側はフリース素材で手触りがよいように工夫されており、低反発の素材のものが縫い付けてあります。

 

 

二つ目の外側が緑色のほうはシンプルで外側には何も縫い付けて無くて中側に毛糸のボンボンが縫い付けてありました。

 

 

ご利用者が不安になり、落ち着かない表情をされているときに手渡してみると・・・・最初は、不思議そうに触っていらしても、

外側のウサギを「可愛いね」と触ったり、だんだんと表情が柔らかくなっていかれます「暖かいから手を入れてみてください」とお声掛けをするとだんだん、中側に手を入れたりしながら

 

「これ何やろ?」と低反発素材のものを触ったりとしてくださいます。

 

二つとも手に持ち、片方をたたみ、「これここに入れとこ~」と、もう片方に入れたり出したりと、まるで作業のようにその工程を繰り返す方もいらっしゃいます。

 

 

 

まだ、認知症マフを使用していただいてから1か月程度です。これから、多くの方に使っていただいてどんな反応をされるか、その結果を報告できたらと考えています。