お針仕事

西紀デイサービスセンターでは立ち上げ当初より「針仕事」について、2つの意見があり、家でされているご利用者や希望されているご利用者については、していただきたいと言う思いの職員もあれば、針は危険なので止めたほうがいいのでは?という職員もありました。

 

どちらの意見も、ご利用者を思っての意見だと思います。職員が危ないと心配しているにもかかわらず、ご利用者から手芸をしてる時などに「ボンドより縫うた方が早いわ~縫うほうがしっかりするで」などとアドバイスを受けることもあります。

 

また、「家ではボタン付けぐらいしょるで~などと針仕事ぐらい出来るよ」との声も聞きます。

 

以前はレクリエーションの時間に、ご利用者全員を職員全員で見守りをしながら手芸を行い出来ないところは職員が手伝うかたちで対応していました。個々に合わせた手芸ではありませんでした。

 

今はと言えば見守りの職員さえいれば手芸の時間は①午前中の入浴の合間②昼食後の休憩の時間③夕方の帰るまでの時間などの3つの時間を使って手芸をしていただくことが可能となりました。

 

以前よりも個性を重視することとなったので、いろんな手芸を職員が考案し希望の方には挑戦していただくことが可能です。そんなわけで徐々に皆さんと簡単な針仕事をしていたのですが

 

針仕事をしているうちに、今現在、針仕事が好きなご利用者が沢山おられることが分かりました。皆さんとってもお上手で教えていただくこともしばしばです。8月はパッチワークに挑戦していただきました。

針は危ないのでその点については少人数の1~3名程度で行い、場所もデイルームでは行わず、フロアーの広い場所に大きな机を使用し、職員が見守りながら危険なことなく針仕事に挑戦していただけるように工夫しています。また、針の管理ができる方をお誘いしています。(自分で針山に返せる方)

 

今回のパッチワークは少し難しいかなと思いながらおすすめしてみたところ「これぐらいの短い並縫いたいしたことないわ~」「和裁かってしょったんやで~」と皆様、とってもお上手でした。

 

最初はタペストリーに仕上げてみたのですが

「手元で使うものにしたい」とリクエストがあり巾着に貼り付けてみました。

とっても素敵な作品が完成しました。「帰って嫁さんに見せるわ~」とご利用者にも喜んでいただきました。