暦の上では立春となりましたが、まだまだ寒い日が続いています。
さらに西紀デイサービスセンターの食堂は天井が高く、部屋が温まるまでに、とても時間がかかります。さらに1~2月上旬に工事中でデイルームが使用できない期間があり食堂で1日過ごして頂いています。
寒さ対策に、期間限定でストーブを設置しています。これが意外と好評でみなさん、この周りで暖をとられたりもします。「あんたもおいで、ここ温いで~」などと声を掛け合われていてとても微笑ましく感じます。
寒い日もお互いに声を掛け合われているのを聞くとホッコリ温かい気持ちになります。どんな寒い日でも温かい声かけで元気になれるものです。
手芸の時間にもご利用者同士で「ボンド使こうてか?」「ハサミどうぞ」などと道具の貸し借りを和やかにされています。
そんな、和やかな雰囲気で作っていただいている手芸を紹介するとまず初めに粘土を使った多肉植物作りが大人気です。
うまく丸めるポイントは粘土が乾燥しないようにハンドクリームを沢山使うことのようです。
次にクラフトバンドを使ったコサージュとヘヤピン作り挑戦していただいています。
髪色に合ったグレーや黒の飾りが人気です。中には曾孫さんにと作られる方もありました。
手芸は手作り大好きでデイサービス利用開始のその日から手芸をしてくださるご利用者もあれば、自信がない方や目の不調などでお誘いしても迷われる方もあります。
手作り大好きで、ご自分から積極的に「何か作っておられるんですか?」と職員に声をかけていただき手芸が始まる方は、足湯をしながらでも「手は空いてるんやからしてみるわ」と手芸をしてくださいます。
自信がないといわれているご利用者も、職員や、手芸が得意なご利用者がお手伝いしていくと楽しく取り組めます。2月の手芸の節分飾りに挑戦されるときに少し迷われたご利用者も
前からのご利用者がやさしく声掛けされ職員が少し手伝わせていただくとぐるぐる毛糸も巻けてあっという間に完成しました。
初回利用の方であってもお手伝いしているうちに会話も弾み緊張がほぐれていかれます。まさに、ほんわかして賑やかな雰囲気が西紀らしいなぁ~と職員もほっこりした気持ちになります。
出来上がった時の嬉しそうなお顔に周りも明るい雰囲気になります。
また、特に女性は「これ可愛い!欲しいなぁ~」と心を射止めてしまえば意欲が出て取り組んでいただけるように感じます。
手芸で作品が完成する喜びを味わうのはもちろんですが、手芸を通して会話が弾みコミュニケーションを図れることも手芸の醍醐味ではないでしょうか。さぁ、春に向けてご利用者が作ってみたい!と意欲的になられる手芸を考案中です。