節分メニュー@気遣って下さる方

前回、前々回とで、一年以内に西紀デイサービスセンターに異動して来た榊原介護職員と石橋介護福祉士をご紹介しましたが、今回は宮﨑介護福祉士をご紹介します。入職して5年目の昨年、介護福祉士の試験に合格し、ベテランへの道を歩み始めております。

 

心優しい宮﨑介護福祉士は、ご利用者の気持ちに思いを馳せ寄り添いながら介護の仕事をしております。先日は、自力で食事をとる元気のないご利用者の食事介助をさせていただいておりました。この日のメニューは節分メニューでした。

 

副所長よりS様の食事介助の担当を任された時に「自分で食べて下さるかな?難しいだろうか?」と思ったそうですが、昔から周囲の方々に対してとても気遣いをされる性格のS様なのでその気遣いで自力で召し上がっていただけるように出来ないかと考えたそうです。

お皿とスプーンをお渡しすると、S様が何度も「ありがとう。ありがとうございます。」とおっしゃられ一口、口に運ばれました。でもお皿が重いのか?トレーの上にのせられます。

 

 

「お皿が重い事が負担になるかな?」とも思ったそうなのですが栄養を摂取することの方がS様にとって大切な事だと思い、次のお皿をお渡したそうです。するとまた、一口、口に運ばれてトレーに戻されました。しかし、繰り返していくうちにご自分でお皿をとり食べられ完食されましたそうです。

 

 

また、嚥下しづらいのか、お茶でご飯などを飲み込まれているご様子だったので、少しでも栄養のある水分のお吸い物で飲み込んで頂けるようにしたそうです。

 

 

そのことを報告された副所長は「宮崎さんは、昔からSさんのご様子を拝見して来たので性格や苦手な事、好まれる事などを知っており念頭に置いて処遇が出来た」「また、細やかな性格の宮﨑さんだからこそ出来る気遣いでもある」と思ったそうです。

 

 

また、後から分かったことですがS様は酢飯がとてもお好きらしく、ご家族も朝食に巻き寿司を準備されている日もあるそうです。食事は個々のお好みもあり、今日はあまり召し上がられないなと思い体調不良では?と心配することがありますがただ単に苦手なメニューの事もあります。

 

西紀デイサービスセンターは、その方を知る為に「人となりシート」を活用するとしておりますが本当に大切で必要な事だと感じます。