西紀デイサービスセンターのゲーム

西紀デイサービスセンターの1か月の行事予定表をご覧になったことがある方は、レクリエーションの内容にゲームが多いことにお気づきであることと思います。このようにワクワクゲーム、わいわいゲーム、ドキドキゲームのように記載しております。

 

西紀デイサービスセンターは、定員が30人前後と多く、年代も60代から100才まで幅広い年代の方にご利用いただいております。年代や性別に合ったものを提供させていただくため「選択制レクリエーション」を行っております。ご自分の意志で、どのレクリエーションにするか決めていただいております。

 

選択制レクリエーションの種類の中に必ずゲームをふくむようにしていることが、ゲームの日が多い理由です。そして、ゲーム以外にどんなものがあるかというと、1か月の行事表の左側に記載してあるこちらをご参照ください。

こちらは、ご利用者がどのようなレクリエーションをしたいか統計調査をとらせていただいた結果を元に決めさせていただきました。この種類の中から、行事担当者が選択制レクリエーションの日にどんなレクリエーションにするかを決めます。

 

たとえば、8/3(水)であれば「ネイル、書道(水墨画)、わいわいゲーム」の3種類とさせていただき、その中からお好みのものを選んでいただいています。

 

 

そして、毎回、ゲームを選んでいただいている方が毎回、同じゲームをされているかといえばそんなことはありません。そのことを知っていただきたいことから、ワクワクゲーム、わいわいゲーム、ドキドキゲームのように記載しております。

 

 

ここで、過去のレクリエーションを振り返ると開設当初のレクリエーションでは、どのようなレクリエーションをしたいかお尋ねしておりませんでした。道具のあるもので神経衰弱や連想ゲーム、言葉の並び替え、紅白旗揚げゲーム、輪投げ、箱積みなどのゲームを、ご利用者全員で行っておりました。定員が少なかったので場所もデイルームで卓上で行ったりもしていました。

 

 

変化したきっかけは、この10年ほどの間に定員も増え、場所もリハビリ室で行うことが増えました。みんなでレクリエーションの場合30人程度で行うことから大人数で出来るものを考え、手作りするようになりました。そんな中で人気であったゲームは巨大双六、的あて、団扇で物送りなどでした。

 

ただ、新しい物ばかりをするのではなく、開設当初からのゲームも行っております。長期にわたりご利用いただいている方は、歩行状態が歩行器から車椅子になられたり状態が変わられても、長年、やっているゲームはスムーズにされます。

 

 

大人数となると待ち時間が長くなってしまうので、チームに分かれていただいて待ち時間を短くするようにしています。チーム分けすることによって対戦方式となり、勝敗が出来るのでとても盛り上がります。

 

現在、職員考案ゲームや、ご利用者考案ゲームなどがあり、とても種類が豊富なのが西紀の特徴ではないかと思います。たった1回で終了してしまうゲームも含むと1000種類以上のゲームが存在します。

 

その中で、職員からもご利用者からも、一番人気のゲームが、ご利用者考案&制作の「ボールで点とりゲーム」です。ゲームがどういったものかも肝心ですが、盛り上げ易いかどうかも大事です。若い職員もこのゲームであれば盛り上げやすいと話しています。

このゲームは待ち時間も少なく、短時間で出来ますし、やはり点数を競うゲームは盛り上がりやすいですね。西紀デイサービスセンターのご利用者の中に、ゲームを考案するプロのような方がいらっしゃいます。Mさんは、次々に新しいものを考案してくださいます。

 

Mさんお手製の一番新しいゲームは、こちらです。

こちらは初めて、このゲームをさせていただいた時の写真なのですが、車いすの方でも参加しやすく、点数を競うゲームなので、盛り上がっておりました。

一球入魂とでもいうのでしょうか、「お願いします。入りますように!」と祈りを捧げボールを投げるご利用者も真剣そのものです。

点が入った瞬間もとても喜んでいらっしゃいます。単純で分かりやすいゲームが一番のようにも感じます。

本日も、レクリエーション担当者が「今日はどんなゲームにしょうか?」希望者のリストを見て考えています。ワクワクゲームと書いてある日は、希望された方に合ったゲームでワクワクするようなゲームを実地しているというわけです。

 

 

おしゃべりしながら…

最近、色んな手芸をしていただいているのですが、「手芸されませんか?」お声をかけさせていただくと様々な反応です。いつもしていただいている常連さんは「今度は何を作らせてくれるの?」とスムーズに事が運んでいき

 

お誘いしても「見とくだけでいいわ」とおっしゃられるような方の手芸を「私が作ってあげるわ」とぱぱっと仕上げてくださるほどです。

 

手芸を手伝って下さることがご利用者同士のコミュニケーションになり、職員も、とても嬉しくて暖かい気持ちになります。ご利用者同士で助け合っていらっしゃる場面は他にもあるのですが、そんなきっかけで仲良くなられることが多いです。

 

 

手芸に対しては皆さん色んな思いがあるようで、元々、手仕事に興味のないかたもあれば、苦手だけどやってみたい方、得意でご自分のペースで、すべてご自分でやり切りたい方など、いろんなかたがいらっしゃいます。そんな皆さんの本当の気持ちを会話の中で出来るだけくみ取るようにしています。

 

元々、興味のない方も、出来上がった作品をお見せすると「可愛らしい~私も欲しいけど…」などとおっしゃられ「お手伝いしますよ、一緒にやりましょう」とお誘いすると挑戦される方もあります。

 

もちろん、無理強いはしないようにしていますので、お誘いしても「見とくだけでいいわ」とおっしゃられる方には無理にはすすめません。お話をしながらひと工程ずつ説明し作業をしていただいていると「もう出来たんか?」と驚かれます。

 

 

女心は複雑でもう少し誘ってくれたら挑戦したいのにと思われている方があったりします。後から実は作りたかったと他の職員を通じて聞かせていただくこともあります。どんどん、「私もやりたい」と言っていただきたいと思っていますし言いやすい環境でありたいです。

TK様の奮闘記

現在、西紀デイサービスセンターのご利用者は、有難いことに60代~100歳越えの方までと、とても幅広い年代の方々です。そのことより、今年度の目標は「幅広い年代の方に楽しんでいただくレクリエーション」です。

 

2、3年前からご利用者より色んなリクエストをいただくようになり、これまでの選択制レクリエーションから、さらに、もっと個人に焦点をあてた、レクリエーションをしなければならないと考えていました。

 

そこで7月の行事では、個人の人生にスポットライトをあて、ご利用者の一代記を紙芝居にさせていただきました。数名の方に「今までの体験されたことを物語にしていただけないか」と、お願いしたところ

 

TK様が快く「私で良ければ」と引き受け手くださり、直ぐに手書きの原稿を書いてきてくださいました。その原稿も最初の頃は、幼いころにお父様が亡くなり、お母様に女手一つで育てられた話や

 

 

結婚する時のお話、家を建て替えたころのお話、お姑さんを長年介護したお話などの描写が多かったのですが、何度も自身で添削され、その都度、担当の職員に、いろんな話をされておりました。

 

添削を繰り返されるうちに「孫が生まれた時のことを書きたい」「孫が結婚した時のことを書きたい」などと、現在の話を加えたいとの思いも強くなられました。

また、辛い時も、好きな歌をいつも聞き、口ずさんでいらしたことから、生きていく上で歌に励まされ、どんな苦労も乗り越えて来られたことに、ご自身で気づかれ、職員は話をうかがううちに、辛い時を生き抜くアドバイスをいただいたように感じました。

*写真は音楽療法の様子です*熱心に歌われてます。

きっと、この原稿をきっかけに、ご自身の中でいろんなことを回想し、涙されたり、嬉しかった気持ちや家族の中心がご自身であった頃を懐かしまれたのではないかと思います。

 

最終的に仕上がった原稿は、娘さんやご主人、ご家族への感謝の手紙になっていたように感じました。職員が挿絵を描き、紙芝居にさせていただき、ご利用者の前で読ませていただきました。

他のご利用者も同じ年代を生き抜いた方々なので、懐かしんだり、ご自身の人生と比べられたりされたことだと感じました。皆さんに聞いていただけたことも喜んでいらっしゃいましたが、

 

原稿に今までの歩みを書かれたことで、いろんな心のうちにあったものを整理されたのか、現在とても前向きに歩行訓練に取り組んでいらっしゃいます。

一緒にリハビリを行われている渡辺理学療法士は、常日頃から集団リハビリは、ご利用者に盛り上げていただいていると感じているそうですが、

 

リハビリに前向きなKさんは、もちろん素晴らしいのですが、Kさんと個別の歩行訓練を行っていると、Kさんに対して、所長をはじめ介護職員が『kさん、頑張ってるね~元気になったね~』と声掛けをしてくださって、

 

 

そうすると、Kさんは益々、大きな声で掛け声をかけられて歩行訓練をされるので声掛けは大事だということに改めて気づかれたそうです。私たち職員も、ご利用者に前向きな気持ちになっていただけるようにサポートして行きたいです。

音楽療法

小島音楽療法士の音楽療法はとってもパワフルです!7月の音楽療法は祇園祭で有名な「祇園小唄」を歌っていただきました。

 

その他に、「お祭りマンボ」「河内男節」など夏祭り特集のような選曲で、ご利用者は太鼓や、ハンドベルなどの様々な楽器で演奏をされて綺麗な音色が響き渡っていました。

 

 

「何にも考えんと夢中になったわ~」「歌はいいなぁ~」などと、喜んでいらっしゃいました。

 

 

 

 

西紀デイサービスセンターの夏の行事

今年の七夕会はいつもと、趣向を変えて、七夕の紙芝居を行った後に

ご利用者全員の生年月日から星座を確認し星座占いをさせていただきました。ただ占いをするだけでは西紀らしくないと思い

田中副所長によく似た、占い界の帝王、流星ゆかこ先生にお越しいただき皆様を占いの世界へといなざいました。

 

室内の電気を少し暗くして星座ごとに下半期の運勢を話させていただきました。真剣に大きくうなずいたりしながら聞いていらっしゃる方もありました。

七夕のおやつは、「流れ星」という名前の通り、天の川のようなおやつでした。見た目も味もバッチリ!成功しました。

以前にご紹介した団扇に、七夕飾りと行燈で夏らしい手芸も飾っています。

行燈には、俳句を書いて仕上げてくださった方や

水墨画を書かれた方

絵の具で金魚を書いてくださった方がありました。

 

 

 

 

アイデアと心配り

西紀デイサービスセンターでは、職員とご利用者のコミュニケーションはもちろん、ご利用者同士でもとても良いコミュニケーションをとられています。そして、コミュニケーションツールにハーモニカの演奏をして下さるご利用者をご紹介します。

 

ハーモニカの得意なご利用者、Mさんは、ハーモニカと、弾ける歌のリストを毎回カバンに入れて持参されています。そのリストを見せていただくと丁寧に筆ペンで書かれた歌のタイトルの下に歌い出しも書かれています。

Mさんのサービス精神と心配りにはいつも感謝していますが、持ち歌が150曲あるところも、素晴らしいところだと思います。先日は、隣に座っていらした、ご利用者にリクエストを尋ねてくださいました。

 

 

Mさんがリクエスト曲の「雨降りお月さん」を演奏されると、リクエストされた方はとても喜んでくださいました。Mさんのお心配りに感謝です。

 

行事などにも積極的に参加してくださり、歌の歌詞を書いてきて下さっています。Mさんは、本当に、マメな方です。これからもよろしくお願いします。

般若心経~

いつも賑やかな西紀デイサービスセンターですが、時には静かな時間も流れています。この日は、般若心経の写経に挑戦していただきました。

 

 

写経をされるか提案させていただきながら気づいたことは、皆様意外と写経は昔しておられた方が多かったです。

お手本の上に半紙をのせてなぞる書き方がメジャーであるとは思いますが、お手本が見えづらいとおっしゃる方も多かったので、お手本に直接、ラッションペンや、鉛筆など、ご自身が書きやすいと思われたものでなぞっていただきました。

 

般若心経の262文字はとても長く書きずらい字や何度も繰り返し出てくる文字があるので集中力がいります。皆さんとても集中していらっしゃいましたが、いつもよりピリッとした空気もまた良かったです。

 

般若心経は書くのは難しいけれど、暗記していると般若心経を唱えてくださる方も多かったです。「昔は人さらいに合わないように親から書けと言われていた」とおっしゃられた方や「写経を枕の下や足が痛いのであれば、足の下にに敷いて寝ると良い」とおっしゃる方もありました。

そんなこんなで、またしても、ご利用者から色々お教えいただくことが多かったです。

お寺の修行などは、土用の行、寒の行などと言って一番熱い時や寒い時のあえて厳しい気候の時に行うようなので、この写経も一番熱い土用の丑の日までにかけて写経を提案させていただき、貼り出した後は寺院に納経に行って納めてこようと考えています。

 

胸に紫陽花の花を咲かせましょう

6月の季節に合わせて、紫陽花のブローチ作りをしました。普段、手芸を敬遠される方も紫陽花のブローチは、見本をお見せすると「6月やから紫陽花やね。えぇなぁ~」と心を動かされたのか取り組まれた方が多かったです。

 

 

作り方は、クラフトバンドを二本を貼り合わせ四隅をハサミで三角に切り紫陽花の花の形にします。

 

 

ひと工程ずつ説明させていただくようにし、得意そうなことをしていただき、苦手そうなことはお手伝いさせていただいています。その甲斐があったのか細かな作業が苦手な方もササっと作っていただきました。

花びらの形に切ったクラフトバンドの中央に穴を開け細く裂き先を結んだクラフトバンドを通すと、雌しべになります。フエルトで葉っぱを作り花を組むとコサージュの出来上がりです。

皆さん、出来上がると早速、胸に付けて喜んで下さいました。

最初は難しいかな?と緊張しながら取り組まれていらっしゃる方もありますが、職員がお手伝いさせていただいたり、お声をかけさせていただくうちに

 

 

作業も進んでいき完成します。完成すると達成感と同時に、自信をつけていただき、そのことが次の手芸への意欲に繋がったり、気持ちも明るくなっていかれる方も多いです。

 

トライやるウィークの生徒さん

6月はトライやるウィークの生徒さんが来てくれて、ご利用者も「可愛いなぁ~よろしくね。」などと声をおかけになったり、お手伝いをしてもらわれると、いつも以上に喜んでいらっしゃいます。

 

 

西紀デイサービスセンターは、明るい雰囲気で活気のある一週間でした。いつも、元気いっぱいにご利用者をお迎えしているつもりですが、いつもと違う風が吹いたかのようなさわやかな雰囲気でした。

 

トライやるウィークの生徒さんも初日の所長研修の時は緊張されていましたが

 

トライやるウィークの生徒さんとご利用者と一緒にお花紙を丸めて「夏の風景」の制作に取り掛かっていただだいたり

 

 

 

 

ドラーヤーで頭を乾かしていただいたりとお手伝いをしていただきました。ご利用者は「若い子に触ってもらうのが嬉し恥ずかしい」との表現をされていました。

日を重ねるうちに、ご利用者とトライやるウィークの生徒さんの距離も縮まっていったように思います。

最終日には、生徒さんの様子を見にいらした、丹南中学校の先生も気さくに参加してくださり

最終日に無事に完成を迎えトライやるが終了した中学生のみなさんと記念撮影をすることが出来ました。

中学生の皆さんも一週間やり遂げた後のホッとした表情ですね。1週間ありがとうございました。

手作りおかずおやつ?

西紀デイサービスセンターご利用の皆さんがデイサービスにいらしたときに楽しみにしてしていらっしゃることが、数個あるのですが

 

その中の一つが「おやつ」です。西紀デイサービスセンターのおやつは「手作りおやつ」です。職員がレシピを調べ、手作りで提供しています。新型コロナの流行以前はご利用者と一緒に手作りをしており、作る楽しさを味わえたり、生活動作のリハビリにもなっていました。

 

最近では、リハビリとレクリエーションが終了し帰宅時間が近づくと「今日はおやつは出るの?」「職員さんが作りに行ってくれとってけ?」などと、楽しみにされ、お尋ねいたく事もあります。おやつを手にされると飛び切りの笑顔を見せてくださいます。

 

 

身体を動かされたり、声を出されてお腹がすくということや、嗜好品として甘味を好まれる方などでおやつが恋しくなることもあるでしょうが、それ以外に、おやつには役割があるようです。

 

 

ご利用者の年代になられると加齢に伴う運動量の低下、消化機能の低下、かむ力の低下などから食事量が減少する高齢者が多くみられるようです。

 

 

また、筋肉量を維持、増加させ虚弱や筋肉量の減少を予防するために若い成人世代と同様のたんぱく質が必要だそうです。間食に、チーズや卵、牛乳など良質なたんぱく質を多く含む食品を摂ると良いそうです。そのことからも、間食を召し上がられるのは体にとってもよいようです。

 

 

以前にも「ピザ」や「スープ」「赤飯おはぎ」「タマゴロール」「肉まん」「お好み焼き」などのおかずおやつが人気でした。栄養不足の解消や不足した栄養を補うためにも「おかずおやつ」は、とても良いのではないかと思います。

 

 

最近のおやつに、「ウインナーロール」がありました。パンとウインナー、チーズ、トマトケチャップで出来ていて栄養補給として良かったのではないかと思います。

 

 

 

 

それ以外にも、西紀デイサービスセンターには人気の甘いおやつがあります。「あんこ」を使ったぜんざいや和菓子系。生クリームがのった洋菓子系です。

おやつの時のみなさんの笑顔が最高ですね。これからも、「甘いおやつ」に「おかずおやつ」などを召し上がっていただけるようにします。