□理事長 新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。
昨年は、元旦早々 能登で大地震 金沢大学出身の私としましては、能登で開業している同級生もいることから、いたたまれない気持ちでしたが、ありがたいことに、紀洋会職員数名がボランティアとして被災地支援に参加してくれました。能登はその後、豪雨被害も受け大変ですが、一刻も早く 被災地が復興し、住民の方々が日常生活を取り戻すことを願ってやみません。
明るい話題としては、パリオリンピックでの日本人選手の活躍、大リーグでの大谷選手の50-50達成が記憶に残ります。彼らの活躍で、多くの日本人が勇気づけられたことと思います。
さて、2025年度の紀洋会は、医療・介護を通して、なお一層 地域社会に貢献していかなければならない立場となりました。ささやま医療センターとの経営統合が不調に終わったことから、ささやま医療センターは規模縮小、閉院の方向で進んでいます。それにより、紀洋会の責任はますます重くなり、地域の医療・介護の拠点病院としての役割が求められることになると思います。
丹波地域は、これからますます人口減少、高齢化が進んでいきます。このような状況の中で「我々は何をすべきか」を考えていかなければならないと思います。
昨年4月 院長に就任した片山先生は、呼吸器内科、総合診療、地域医療の専門医として精力的に診療するかたわら、医療のデジタル化にも積極的に取り組んでいます。
アナログ人間の私も片山先生の妨げにならぬよう努力するとともに、後期高齢者となり、外科医としての能力が限界となった今、紀洋会に貢献できることは何かと模索しております。
これからは、医師としての基本に戻り、問診、視診、触診を中心として、高齢の医師だからこそ可能な診療をめざし、訪問診療を通して、医療・介護の連携の一助となり、老化予防、見守り、看取りに真摯に取り組んでいきたいと思っています。
紀洋会の発展のため、一層の協力をよろしくお願いします。
紀洋会理事長 余田 洋右
□病院長 新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
私たちの病院は、地域社会の健康を守り、患者さまお一人おひとりの安心と希望を支える場であり続けることを使命としております。地域の皆さまが信頼を寄せてくださるおかげで、私たちはその使命を果たし続けることができていますこと、心より感謝申し上げます。
高齢化の進んだ地域での医療は、技術と知識だけでなく、一人一人の気持ちに寄り添いその人の尊厳を守り、未来への架け橋を築く行為でもあります。病院を中心とした紀洋会のチームは、この深遠な責任を日々胸に刻み、最善の医療とケアを提供するために努めております。
医療を取り巻く社会がより複雑化し、変化のスピードが加速する中で、私たちは協力と連携を何よりも大切にしております。職員一同、地域の皆さまとともに手を携え、より良い未来を築いていきたいと考えています。
最後に、皆さまの健康と幸福を心から祈念するとともに、これからも引き続きご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
病院長 片山 覚