私の名前は職員T、かつては退屈な日常業務と戦いつずける下駄ばきの生活者であった。ある日、本部からの外出緩和による伝令が、私の業務内容を大きく変えた。急な気温上昇により桜の開花が発表され、世界は開き直ったかのごとくその装いをピンク色へとへんぼうさせていった。
路上には行き来する車が増え、公園には子供たちの喧騒。桜の下ではあわただしく記念撮影をする人々。この街に!この日本に!!あの懐かしいお花見風景が復活したのである。
当然我々は、このチャンスを逃すことはせず、外出緩和の大義名分をもとにドライブと出かけるのであった。
しかし、なぜかこのようなときに限って外出経験職員皆無・・・
・・・5往復しました・・・(;^ω^)
あの運命の(外出緩和)(ワクチン接種)日から、どれだけの月日が流れたであろう。しかし今我々が築きつつある業務形態にコロナは不要だ。
かつて、今までいかなる先人たちもなしえなかったコロナ災での外出ドライブを我々は成し遂げたのだ。
ああ、選ばれしものの恍惚と不安、我と共にあり。
ふくろくの未来がひとえに我々の双肩にかかるとき、めまいにも似た感動を禁じ得ない。
職員T著 ふくろく前史第1巻 外出を終えて 序説第3章より抜粋・・・
閑話休題
・・・写真があまりとれなかったので、少し文章に凝ってみました。元ネタわかる方いるかなぁ~?
久々のドライブに皆様大変喜ばれていました。桜もご覧になられ季節の移り変わりを感じていただけたと思います。
いつ外出制限がかかるかわかりません。コロナも今後どうなるのか・・・
入居者の皆様には、肩身の狭い想いさせていると思います。出来る限り楽しい日々を送っていただけるようケアに努めてまいります。