それぞれの得意なことを生かしておられます。

ご利用者がデイサービスにいらして直ぐに職員に「今日はお土産があるよ」とおっしゃられることがあります。この日は2名の方がお土産を持参して下さっておりました。

まず男性の方のお土産は、都道府県を書き込むテストのようなものでした。以前に社会科のテストのように日本列島の地図の中に都道府県を書き込んでいただくものをしていただいたのですが

 

 

苦戦されている方が多く、それを見て分かりやすくできる方法はないか考案して下さったのですがヒントとして都道府県のところに漢字一文字が書かれておりました。

「これなら思い出しやすいだけでなく、覚えやすいですよ」と説明してくださっておりました。ナイスアイデアですね。

ご自宅でパソコンで調べ物をしたり工具を使って小物を作成しておられる方なので手芸の仕上げも手伝っていただきました。坂部作業療法士によると工具を使った作業も指先を使った作業同様に「つまむ・にぎる」の動作が基本だそうです。

 

手の動きは足の動きと違って目と手が連動して成り立つそうです。それを目と手の協調性と言うのだそうです。確かに手作業をする時はジッと手元を見ながら作業をしますが、歩くときなどは前を向いており足元を見ていませんね。

 

ただし、目が見えづらい指先が痺れていると方が手芸が出来ないという訳ではなく取り組み続けることが大切なのだそうです。

 

次に女性の方のお土産は中野介護福祉士がご利用時に一緒に作っていたお雛様を最後まで仕上げてきてくださったものです。可愛いお雛様が仕上がっておりました。

こちらのお雛様は数年前から中野介護福祉士がご利用者の手芸にと一緒に作っているもので「中野さんの定番」と職員からはよばれているものです。とても素敵ですね。

デイサービスセンターのでの出来事をご自宅まで持ち帰ってくださり、楽しみながら仕上げて下さり、「お土産持ってきたよと言って」再来してくださることが嬉しいです。

今日ご持参いただいた都道府県テストにご利用者が取り組んだったり、可愛いお雛様をご覧になり喜んでいらっしゃいました。ご利用者が西紀デイサービスセンターを盛り上げて下さっており、職員を助けてくださっているのだと感じる出来事でした。

また、手芸は好きやけど、手芸の材料をご自身で集めて作ることは困難なので、デイサービスセンターに来ると材料は揃っているし作り方は教えていただけるので最高やと言っていただきました。